桜の名所として有名な吉野山。
温泉地としても歴史がある吉野の隠し湯には、明治浪漫の香り漂います。
多くの文人、修験信徒に愛されてきました。
人里離れたこの場所で自然の息吹に耳を傾けながら、趣き深い湯殿でしっとりと癒しの秘湯をお楽しみください。
島崎藤村が訪れたのは明治26年(西暦1893年)22歳の春。
ちょうど桜の時期に当館に逗留しました。
女学校の教え子の愛に悩み、関西の旅に出ていた藤村。
きっと庭園に咲く桜を見て、心をなぐさめたことでしょう。
当館には藤村が滞在していた部屋が当時のままに残されています。
当館で観桜の句会を開かれて十数年。多くの門下生と共に毎春、お越しいただいております。
幼い頃より俳句修行をされた稲畑先生は、世界各地を巡り、諸外国と俳句親善に努められ、日本伝統俳句協会の設立、虚子記念文学館の開館など、精力的に活動されています。
浅からぬ縁を記念しささやかな碑を建立いたしました。
吉野温泉元湯の看板犬を長年務めている柴犬のテツ。
大人しい性格ですが、みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。
現金 / クレジットカード (VISA・JCB・MasterCard) / PayPay
※お料理のコース例です。季節、仕入れにより多少の変更がございます。
赤身と脂のバランスがとれた、優しい口当たりの合鴨肉。
地場の素材中心の野菜と一緒に甘辛ベースなお出汁で仕上げます。
素材の旨味が出汁に溶け出して、山宿ならではの贅沢な風味を楽しめます。
当宿のぼたん鍋は、自家製味噌が決め手。
冬季のリピーターさんにとても人気です。
猪は木の実等を主食としているので、肉自体にまったくクセも無く(どちらかと言うと上品な香りと風味がします)煮込むほどに美味しさが増します。
朝食は優しい味付けの和朝食。
ゆっくりじんわり胃が温まるよう、心をこめて作っております。
1泊3食プランでお申し込みの方に、チェックアウト後の昼食用のお弁当もご用意。
世界遺産散策で歩かれる方などは是非お申し込み下さい。
遠くは有馬、道後の湯とも並び称されていました。
ですが、吉野は大峯山修験の道場として有名だったので、戒律を強いられていた修験者(山法師)も少なくありませんでした。
しかし修験者の中には湯治と偽り、戒律を乱す者が続出。
結果、役所命令で湯宿は廃絶していました。
ですが、秘密裏に仮設浴場を備え、湯治として整えたところ、いつの間にか「吉野の隠し湯」や「内証風呂」と呼ばれるようになりました。
人里離れた環境もあってか、今もまだ秘湯の面影を残しています。
一時は閉湯されましたが、名湯を求めて秘かに利用する者が後を絶たず、「吉野の隠し湯」と呼ばれておりました。
湯は赤みを帯びた含鉄炭酸船泉。その泉質も多くの修験者や文人に愛されていました。
泉 質 | 単純二酸化炭素冷鉱泉(低張性、中性) |
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効 能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進、切り傷、やけど、高血圧、動脈硬化症 |
小物類 | ボディーソープ、リンスインシャンプー、石鹸、ドライヤー、一部化粧品(男性・女性) |
男性風呂は一面が大きな窓になっており、窓外は池、その奥は当館の日本庭園になっております。
とても解放感のある眺めで、内湯ですが山奥の秘湯の佇まいを感じながらお寛ぎいただけます。
リウマチや貧血、婦人病に効果があるお湯は、赤みを帯び、秘湯の佇まいが色濃く残ります。
木の板壁と石で囲まれた湯船にゆっくり浸かりながら、窓からは庭園の木々を眺められます。
階段を下りてすぐの場所には男女共有の休憩スペースがございます。
自動販売機や、ウォーターサーバー(無料)を設置しています。ご自由にお寛ぎください。
日帰り入浴料 | 800円 (大人・小人、共に同料金) ※フェイスタオル無料貸し出し |
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時間 | 11:00~15:00 ※受付は14:30まで |
期間 | 4月~5月のゴールデンウィーク期間中は日帰り入浴を受け付けておりません。 |
駐車場 | お車でお越しの方は当館の駐車場(無料)をご利用ください。 |
当館は吉野山独特の吉野建て(よしのだて)という建築様式になっております。
雄大な吉野山を眺められるようになっております。
山の斜面を利用していますので、同じ2階の客室でも庭園を見下ろせる客室や、窓外から戸外の庭園へ下りてゆける造りになっているお部屋もあり、様々な楽しみがございます。
緑多い自然遊歩道の途中に建つ当館は、周囲を沢山の木々で囲まれています。
桜、新緑、紅葉へと季節ごとに変化する庭園の様子を庭に面したお部屋からじっくりと眺めることができます。
絵のように美しい吉野山の自然を身近に感じられます。
部屋数 | 和室6部屋(8~12畳)・全室禁煙 トイレ・洗面台付き |
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客室設備 | 冷暖房、テレビ、金庫、羽毛布団、お茶セット、インターネット接続(Wi-Fi) |
アメニティ | 浴衣、丹前、ハブラシセット、タオル、バスタオル、くし ※ドライヤーはフロントにて貸出をいたしますのでお申し付けください |
フロント前の休憩ロビーには、庭園に面した大きな窓と天窓から明るい光が降り注ぎます。開放的な空間でお寛ぎください。
デッキからは美しい庭園の自然を感じていただけます。
また、館内で吉野のお土産も取り扱っております♪
床の間には稲畑汀子先生が詠まれた吉野の句を飾っております。
当館の大広間は庭園に面しており、障子を開けると桜、新緑、紅葉、雪景色へ四季折々の風景がお楽しみいただけます。句会などにもご利用いただいております。
その他、グループや大人数でのご宴会にも対応いたします。
明治26年(西暦1893年)、島崎藤村22歳の春に当宿に滞在しました。3月14日より4月22日までの桜の時期に来た藤村はその頃、女学校の教え子との愛に悩み、関西の旅に出ていました。
その頃の藤村にとって、きっと吉野の桜や庭園は慰めとなった事でしょう。
奥千本の西行庵を訪ねた「訪西行庵記」や「人生の風流に懐ふ」など吉野にゆかりの作品を残しています。
部屋は当時の雰囲気をとどめたまま今も残されています。
当館の日本庭園です。
静かな佇まいの池、春には周囲を取り囲むように咲き誇る桜の木、秋には紅葉も眺められ、四季の移ろいのなか、山間の風情を存分にご堪能いただけます。
稲畑汀子先生が詠まれた句碑もご覧いただけます。
チェックイン・アウト | IN 14:00 OUT 10:00 | |
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当館の施設・設備 | 屋外 | 日本庭園 無料駐車場(乗用車10台)ご予約不要 ※大型バスは事前にお問合わせください。 |
地階 | 温泉(男性風呂、女性風呂) 休憩スペース(自動販売機、ウォーターサーバー) |
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一階 | フロント、大広間、休憩ロビー(テラス) お土産コーナー、客室、島崎藤村が逗留した部屋 | |
二階 | 客室 |
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吉野駅を過ぎてからの分かれ道。当館へは道なりに直進してください。 ちなみに右へ曲がると「七曲り」の道へ通じています。
七曲りへの分かれ道からすぐの分かれ道を右折。
当館の看板が目印です。
ささやきの小径への分かれ道。右へ進んでください。
ここにも小さな看板を立てています。
あとはまっすぐ進むと当館です。右手に当館が見えてきます。
左手に駐車場がございます。
駐車料金 | 無料(約10台) |
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場 所 | 当館入り口の道を挟んで向かい側 |
備 考 | 日帰り入浴のお客様もご利用ください。 ご予約不要ですが大型バスは事前にご相談ください。 |
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創建は延喜年間(901~923)と伝えられる如意輪寺の本尊は、後醍醐天皇の信仰が厚かったと伝えられる如意輪観世音。
楠木正行が出陣に際し辞世の歌を残した扉などその他多数の宝物があり、近くには太平記ゆかりの遺跡である後醍醐天皇の御陵があります。
後醍醐天皇の御座所として、また弁慶らと身を隠した源義経潜居の間などがあります。豊臣秀吉が花見の本陣とした等の歴史的逸話も残されており、とくに秀吉公が感動したと言われる絶景スポットもあります。一目千本と語り継がれてきたほど吉野山の桜を見渡せる名所でもあります。日本最古の書院造りとして重要文化財にも指定されています。多数の宝物が拝観できます。
東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築の建物と仁王門は国宝に指定されております。修験道の総本山で春の桜とともに吉野山のシンボルです。秘仏である本尊は高さ7mにもおよぶ、三体の蔵王権現の巨像を祀り、年に一度特別ご開帳を設けています。春の桜、夏の燈火、冬の鬼火と年中通して様々な行事が行われています。 当館玄関前の山道を登って徒歩約20分の道のりです。